<子宮がん・子宮体がん・卵巣がん治療と病院選び【検診・症状・治療・転移】

婦人科がんの治療と病院選び

婦人科がん子宮がん子宮頸がん子宮体がん卵巣がん)は治療件数のほか、治療後の配慮があるか、出産を希望する場合は子宮、卵巣気のを残す治療が可能かどうかが病院を選ぶポイントである。

子宮頸がん

子宮頸がんは子宮の入り口(子宮頸部)にできるがん。定期的ながん検診で早期発見が可能。0期(初期)にがんが見つかると、がんとその周囲だけを切り取る簡単な治療で子宮も残せ、ほぼ100%完治する。 T期以降は高度な治療が必要なので、表には0期の件数とT〜W期の件数が別に示してある。

子宮頸がん治療の後遺症

子宮頸がんの手術後の後遺症として、足がむくむ「リンパ浮腫」、排尿や排便をつかさどる神経が傷ついておこる「排尿・排便障害」、腸閉塞や腸出血、卵巣機能がなくなって更年期障害と似た症状の「卵巣欠落症」が起きることがある。 最近は、後遺症を減らすため、手術後のリンパ浮腫治療プログラムを提供したり、排尿にかかわる神経や卵巣を温存したりする病院も増えてきた。後遺症対策も大切な部分である。

子宮頸がんと出産

子宮頸がんの治療後、出産を望む場合はT期までなら子宮頸部を切り取っても子宮は残す「広汎子宮頸部摘出」という手術もできる。実施施設も増えているが、難易度が高い。過去の手術件数や出産例の有無も確認しよう。


日本鋼管    乳がん手術件数(26)

都道府県 神奈川
医療機関 日本鋼管
住所 川崎市川崎区鋼管通1-2-1
電話番号 044-333-5591
乳がん手術件数 26
温存率 46%
同時再建件数 1
センチネルリンパ節生検 実施
術前化学療法 全患者
放射線設備 他施設と連携
※注
全国主要543施設を対象に2005年のアンケート結果を掲載。「温存率」は全手術数のうち温存手術の割合。「センチネルリンパ節生検」の「空欄」は実施していない。「術前化学療法」の空欄は実施していない。


乳がんの進行度を表す病期(ステージ)

乳がんと診断がついた後は、さまざまな検査結果から臨床病期を決め、それによって治療法を選択します。 乳がんの病期(ステージ=進行度)は、しこりの大きさと症状(T)、リンパ節転移の有無(N)、遠隔転移の有無(M)によって分類するTNM分類が国際的にも一般的です。 病期は、0期、1期、2A期、2B期、3A期、3B期、3C期、4期の8期に分けられます。

ステージ0期
乳がんが発生した乳腺の中にとどまっているもので、極めて早期の乳がん。(非浸潤がん) 。5年生存率は約95%。
ステージ1期
しこりの大きさが2cm以下、わきの下のリンパ節転移なし。5年生存率は約95.2%。
ステージ2A期
しこりの大きさが2cm以下で、わきの下のリンパ節転移の疑いあり。または、しこりは2〜5cmだが、わきの下のリンパ節転移なし。5年生存率は約91.6%。
ステージ2B期
しこりは2〜5cmでわきの下のリンパ節転移の疑い。5年生存率は約80.6%。
ステージ3A期
しこりは2cm以下で、わきの下にリンパ節への転移が癒着していたり、周辺の組織に固定している場合。またはわきの下のリンパ節への転移はなく、胸骨の内側のリンパ節へ転移がある。5年生存率は約67.8%。
ステージ3B期
しこりの大きさ、リンパ節転移の有無に関わらず、しこりが胸壁にがっちり固定しているか、しこりが皮膚に顔を出したり、皮膚が崩れたりむくんでいる。炎症性乳がんはこの病期。5年生存率は約63.9%。
ステージ3C期
しこりの大きさにかかわらず、わきの下、胸骨の内側、両方のリンパ節に転移。あるいは、鎖骨の上下のリンパ節に転移。 。5年生存率は約55.2%。
ステージ4期
しこりやリンパ節の状態にかかわらず、骨、肺、肝臓、脳などへ遠隔転移がある。5年生存率は約26.7%。
再発乳がん
乳房のしこりに対する初期治療を行った後、乳がんが再び出てくることを「再発乳がん」という。通常は他の臓器に出てくること(「転移」と呼びます)を指し、 4期の乳がんとあわせて「転移性乳がん」と呼ぶ。手術をした乳房の領域に出てくることは「局所・領域再発」と呼んで区別する。

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